なぜ貴方だったんだろう。

愛おしいって気持ちはじめて知った

こんなに触れていたくて恋しいと想うなんて

今まで感じたことのない温かさに戸惑う

貴方の頬を撫で首に腕を回し目が合えば

世界はそこにひとつだった

 

いつも「これで最後」言い聞かせるのに

会ってしまえばすぐ決意はゆらり揺らいで

またね…と約束を交わすだけ

 

運命なんかあってもなくてもいいけど

この出会いが必然なら神様は遊びがすぎる

心も身体もとっくに貴方のものなのに

決して願おうとも貴方のものにはなれない

 

「会いたいなんて言えなくて」

歌の中だけに存在してたはずの甘い感覚

貴方のすぐ傍に置いてきてしまいたい

もう待つのは嫌だから

 

何も知らない

嘘の名前も言い飽きた

 

頭で理解しようとも心がそれを拒絶する

今自分に委ねられてしまう選択がこわくて

いつかくるさよならを受け入れられなくて

いつまでも絡まる糸解かないまま

 

確かに世界はそこにひとつだった

 

ひとつだけだったのに